師に学び、さらなる飛躍へ。
「貼る」部材開発の
スペシャリスト。
技術開発
2004年入社
-
2004入社後、日東ライフテック株式会社 開発部に配属。「貼るカイロ」に使われる粘着シートを担当
-
2011同開発部にて、「貼るカイロ」に使われる通気フィルムを担当
-
2017株式会社ニトムズ 豊橋事業所 技術開発部 商品開発グループに配属。医療用粘着シートの開発を担当
クレーム殺到事件!「お客様目線」の大切さを学ぶ。
最初のころは、粘着シートの開発を担当していました。材料を変更して開発・提供したところ、試作の段階では想定していなかった不具合が発生し、お得意先のカイロメーカーからクレームが殺到したんです。すぐさま粘着シートを回収し、連日検品作業に追われました。上司や製造現場の人たちに助けられて問題を解決し、なんとか危機を乗り越えることができたものの、この時期は会社に行くのも憂鬱でしたね。
不具合が出てしまったのは、実際に貼るカイロが使われるシーンの想定が甘かったことが原因でした。開発に没頭すると周りが見えなくなりがちですが、「こんな使われ方もするかもしれない」とお客さまの目線に立って開発することの大切さを、この時の失敗から学びました。
ブレスロン®の師との
出会いで、成長を遂げる。
粘着シートを5年ほど担当した後、通気フィルム「ブレスロン®」の担当に。担当になってすぐ材料の変更があり、新たに開発することになったのですが、私はまだブレスロン®の経験が浅く、納入直前まで連日連夜、試行錯誤を続けていました。 そこで現れたのが、ブレスロン®の生みの親である当時の上司。その上司が、つきっきりで指導してくたのです。師弟関係ですね。そのおかげで開発を完成させることができたのはもちろん、製品に関する知識やノウハウも一気に習得することができました。 開発の仕事は、一人で黙々と作業することも多いのですが、いざという時は周りの人たちの協力を得られるのは心強いです。ピンチを学びのチャンスに変えることができたのは、周りのサポートがあったからだと思います。 その師匠はもう引退されたんですけど、いまはすっかり友達として一緒にゴルフしたりして遊んでいます(笑)
脱カイロ。
次は医療へ。
最近は、貼るカイロで培った粘着シートの知見と経験を生かし、肌に直接貼るタイプの粘着製品を開発しています。これまではお得意先の要望に合った製品を開発してきましたが、これからは自分たちでテーマを見つけて、世の中にない製品を新たに生み出していくことです。
いま考えている製品は、病院での治療に使われる医療用テープ。肌に直接貼ってもかぶれない、患者さんにストレスを与えないテープをぜひ開発していきたいですね。
新しいテーマや、それを実現するための技術を探すうえで、日東電工が開く技術報告会はとても参考になります。グループ内で生まれた新しい技術に触れられるだけでなく、開発担当者と知り合うきっかけも得られます。日東電工グループが持つ知見と人脈をフル活用できるのは、開発者としての強みであり、幸せなことだと思います。
※所属部署は取材当時のものです。